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『ジムに通う前に読む本 スポーツ科学からみたトレーニング』

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この手のお話はネットや本で情報があふれすぎていて、多くの人が、逆に何を読めばよいのか分からない、という気持ちにあると思います。大丈夫です、この本を読みましょう。

・著者の桜井さんは、東大の院で運動神経生理学の博士号を取得していらっしゃるプロのトレーナーで、本書に載っているデータも出典や正確性などが(比較的)しっかりしている。

・筋力トレーニング、ウォーキング、ランニング、エアロビクス、水中トレーニングなど、ジムでできるトレーニングはすべて網羅している。それぞれについて必要最低限の内容をまとめ、あらゆるトレーニングに適用できること(例えば、翌日に疲れを残さないためにはアミノ酸を摂取すべし、大きな筋群から小さな筋群へ向かって鍛えていくべし、など)に紙幅を割いているので、小さい(新書サイズ、240ページ)本にも関わらず誰にとっても何をするにあたってもためになる。

全体として良かった点は上記の2つでしょうか。当然のように図が豊富なのも嬉しいです。

その他、個人的に印象に残った具体的な話題としては

・体脂肪を燃焼させるためには「筋力トレーニング(無酸素運動)→有酸素運動」の順に運動を行うのがよい。筋力トレーニングを先に行うと、まず成長ホルモンの分泌が急上昇し、このホルモンの影響で体脂肪が分解されるからだそうです。分解された脂肪は遊離脂肪酸とグリセロールという「燃え易い」エネルギー源に変わるので、それを有酸素運動で消費してやれば、効率よく体脂肪を落とせるとのこと(p.35)

・靴は、若干疲れた足にフィットするものがよいので、朝よりも夕方に購入するのがベター(p.121)

・運動をすると筋肉のたんぱく質が分解され、エネルギー源として使われてしまい、この筋肉破壊が運動後の疲労感の原因となります。筋肉において代謝される必須アミノ酸や、抗酸化物質(ビタミンC・E など)を筋力トレーニングの前後に取ることで、筋肉の回復がすみやかに行われます(p.126)

・シェイプアップのための食習慣について。①一度に少量の食事にして、食事回数を増やす ②過剰な炭水化物は脂肪に変換されるため、主に朝・昼に取ること ③脂肪と砂糖は一緒に摂取しない。食後に(ケーキなど)脂肪+糖分を摂取すると、リポタンパクリパーゼという酵素が働き、貯蔵脂肪への変換につながる(p.149)

などがあります。もっと多くのことを知りたいという方は、ぜひ本書を手にとってみてください。たとえば、「家で行う運動実践」と題した4章5節には、3分ほどで終わる自宅用のトレーニングが載っています。ここ1週間ほど僕も実践しているのですが、なかなかよい感じです。

(冬草)